劇 えうれか 舞台「七本の色鉛筆」観賞

2018年11月2日(金曜日)
東京は渋谷・spaceEDGEにて。

劇 えうれか(公式サイト

□ 作
矢代静一

□ 演出
花村雅子

□ 出演
小磯一斉(父)
今駒ちひろ(六女・文代&母)
黒木佳奈(七女・巴絵)
松葉祥子(三女・みな子)
難波なう(四女・まり)
丹澤美緒(五女・明子)
福原龍彦(貿易商・田所)
渡辺将司(長女の夫・宮島)
円谷奈々子(長女・恵子)
のねもとのりか(次女・菊)
辻井彰太(三女の夫)
横尾宏美(修道院長)
千花(幼い頃の菊)

原作は俳優座や文学座出身の矢代静一さん。
以前にも何度か舞台化されている名作だ。

色鉛筆というタイトルだけに、キャラの色づけが尖っていてすごい。

姿も声も渋く格好いい父
六女にそっくりな亡き母

お嬢様で静かめな長女
常識人で案内役の次女
短髪でサバサバした三女
お喋りで勝ち組の四女
細身で病弱な五女
色気たっぷりの六女
純潔でお堅い七女

わざと悪者を演じる貿易商
ヒモでだらしない三女の夫
律儀で誠実な長女の夫
京都弁を喋る修道院長
純粋な少女のころの次女

タイトル「七本の色鉛筆」とは七人の娘をそれぞれ色に例えているのだが、原作者は絶対それだけで命名したわけではないだろうとヘンに深読みしている自分がいた。

父、母、次女、六女、七女、貿易商をメインに物語が展開されていく。

<あらすじ>
物語は母の死から始まる。
実は七人姉妹は長女から五女までは父の子で、六女と七女は貿易商の子だった。
七女は修道女になることを決めるが、育ての父と対立する。
母に瓜二つの六女は、貿易商が生みの父と知りながらも惹かれてしまう。
そんな一家の顛末を次女が案内役として進行していく。

登場人物たちのセリフのやり取りにニヤリとし、ホロリとし、ボロボロ泣いた。

今回はとくに新鮮で驚いたことが多かった。

ひとつ
今回伺った場所・spaceEDGE(公式サイト)がすごい。

リンク先のサイトを見てもらうとわかるのだが、まるで倉庫のような外観。
出入口の冷凍庫内にありそうなビニールカーテンを見た時、「本当にここで合っているのか?」と思ったほど。

ふたつ
舞台と観覧席がかなりの至近距離であるということ。

向かいあった観客席の真ん中を縦横無尽に役者さんたちが動き演じるものだから、こちらは視線をあちこち向けるのが楽しくておもしろい。
役者さんたちの表情、リアクション、服装、声色、息遣いを間近で観て研究したかった僕は一番前の席に座った。

迫力がすごかった。
そしてあまりに近すぎた。

時折、こちらに語り掛けるように近づいてくる役者さんたちが歩いてきた拍子に転んで倒れて来るんじゃないかとハラハラするほど。
この緊張感が実にたまらない(笑)

さらに生演奏を織り交ぜる手法にも驚いた。
上映前と休憩中にはバイオリン奏者が演奏してくれる贅沢さ。

後にシスターとなる七女がショパンの革命のエチュードをズレた音程で弾くシーンは彼女の心境を描いていて拍手したくなったほど。

みっつ
10分間の休憩があったこと。
さらにドリンクサービスまで!

舞台を食い入るように魅入っていたのでまったく意識しなかったが、何と上演時間は2時間45分だった。
これまで休憩のある舞台は馴染みがなかったため新鮮だった。

終演後、本編内にていろんな意味でひとり勝ちした四女・まり役を演じた難波なうさんと一枚。

THE ブログ最多登場ゲスト。
いつも思うのだが、役に入っているときの難波さんの姿を観るたびに安定感を覚える。
お渡しした製本をお持ち頂き、嬉しい限り。

劇えうれかさんのブログによると、なんと難波さんは急遽代役として登板し公演1週間前からお芝居に挑まれたとのこと。

わずか短期間で仕事を完璧にこなすプロ役者としてのスゴさを知った。

何気ない日常を過ごしているときほど、外部からの刺激の大切さに気づく。
そんな味わい深い一日だった。

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2018-11-04 | Posted in 物書き・スダの休日No Comments » 

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