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〇遊園地

ティーカップにて。

友介「どんどん行きますよ」
千景「回し過ぎ回し過ぎ!」

ぐるぐる回して子どものようにはしゃぐ友介。
目が回って死にそうな千景。

ジェットコースターにて。
ゆっくりレールを上っていくコースターの一番後ろの席でワクワクしている友介とビクビクしている千景。

友介「今日は運が良い、ここのコースターは一番後ろがすごい迫力なんです」
千景「え?」

途端にものすごい勢いで急降下していくコースター。
響きわたる千景の悲鳴。

観覧車のゴンドラにて。
ルンルン気分の友介と死んだ顔の千景。

友介「ここのことなら何でも任せてください。年間パス持っているので」
千景「女子か」
友介「よく言われます」
千景「そこまでカンペキなら女性ウケしそうだけどね」
友介「学校はすべて共学で、女の子の気持ちは母や姉と一緒にいたんで何となくわかりました。それが原因なのか仲良くなり過ぎてしまい毎回恋愛対象から外されます」
千景「そういうパターンか」
友介「僕は男です。女性と恋愛がしたいです。でも幼い頃から染みついた生き方ってなかなか変えられないものです」
千景「…………」
友介「だけどそれでいいんです。決めたんです。たとえこういう自分でも受け入れてくれる人を探そうと。誰かのために自分を偽るよりも自分が自分らしくあることが何より大事なんですから」
千景「…………」

観覧車が頂上に達する。

千景「―まだ言ってないの」
友介「え?」
千景「彼にその―本当のことを」
友介「…………」
千景「だって激辛ラーメンを食べたり、ボクシングの試合でハイになったり、ゲームの銃ぶっ放したりしてるなんて知られたらドン引きされるに決まってる!」
友介「そんなことないです」
千景「今までずっとそうだったから! 片手で数えられるくらいだけど、それなりに恋はしてきたつもり。でも、全員同じだった」
友介「千景さん」
千景「女性だからって勝手なイメージしないでほしい。でも今の彼も同じかもしれない。だからもっと女らしさを磨かないと―」
友介「磨かなくていいんです」
千景「え?」
友介「あなたはそのままでいいんです」
千景「…………」
友介「辛いラーメンを食べたり、ボクシングの試合でハイになったり、ゲームをしたりしてるときが最高に活き活きしてます」
千景「何よ、それ」
友介「大切にしてください。そういう自分」
千景「…………」

ゴンドラが終点に近づく。

〇ボクシングの試合会場 (夕)

熱狂する千景。
隣の友介、微笑む。

〇カフェ (夜)

色とりどりのスイーツたちに目を輝かせる友介。
千景は友介のキラキラした顔を羨ましそうに眺めている。

〇激辛ラーメン専門店 (夜)

千景と友介が入店。

里音「いらっしゃいやせ! ってあれっ! こないだの!」
友介「その節はどうも」
里音「え、え、え、え、チカ姉のカレシさんって相向かいにいたんすか?」
千景「違うって。ただの甘友」
里音「いやいやいやいや、甘いの苦手っしょ? ってことはスイーツ開眼したんすか?!」
千景「ううん、甘いもの好きの友ってこと」
里音「辛友のウチがいながら、くぅぅぅ!」
千景「そういえばこないだのアイツとはあの後どうなったの?」
里音「ココに来やがったんでぶっかけてやりやしたよ、ハバネロを思いっきり顔面に」

千景と友介が吹き出す。

里音「ウチはそのあと店長にガチギレされちゃいやしたけど」
千景「あらら」

激辛ラーメンに食らいつく千景。
試しに友介も食べてみるが全然ついていけず、辛くて涙目。

<第7話へつづく>

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