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長編 シナリオ

シナリオ「エイリアンなふたり」第4話

〇英理の住むアパート・外観(夜) 〇同・英理の部屋(夜) 帰ってくる英理、テレビを点ける。 ソファに転がってため息ひとつ。 バラエティ番組が流れている。 ハーフのタレントが流暢な日本語でスタジオを盛り上げている。 観客たちは大笑い。 英理は笑えずにチャンネルを変えると、就職活動する学生がインタビューを受けて...

長編 シナリオ

シナリオ「エイリアンなふたり」第3話

〇グッドランゲージ××校・廊下(夕) 窓際の飲食スペースでスパゲティを食べる英理、スマートフォンを取り出して操作を始める。 動画サイトで『ソングガールズ』を検索すると、演奏とともに派手な衣装のアイドルたちが踊り始める。 英理「…………」 英理は動画サイトを閉じ、英字のニュースページを表示する。 世界の情勢や...

長編 シナリオ

シナリオ「エイリアンなふたり」第2話

〇グッドランゲージ××校・事務所(夕) 納得のいかない英理。 眼前に険しい顔の加瀬木一夫(50)。 加瀬木「またクレームだ」 英理「…………」 加瀬木「なあ、これでもう何回目だ?」 英理「…………」 加瀬木「その生徒さん、古株なんだぞ? 懇意にしてくれる大事な人なんだぞ!」 英理「(ボソッと) フルカブ? ...

長編 シナリオ

シナリオ「エイリアンなふたり」第1話

〇海外の小学校・教室 休み時間の風景。 幼い日本人の少女(英理)がポツンとひとり、席に座っている。 外国人のクラスメイトたちが集まって仲良く騒いでいる。 少女はクラスメイトたちに声をかけられず、ただ様子をじっと見ている。 〇大ホール T「十数年後・日本」 企業の就職説明会。 リクルートスーツ姿の若者たちが企...

長編 シナリオ

シナリオ「エイリアンなふたり」登場人物

安藤英理(22) あんどう えり 主人公。大学生で就活中。 親の転勤で幼い頃から海外で暮らし、成人してから故郷へ戻ってきた帰国子女。 自分が日本人であるのに日本での生活や価値観に馴染めないことに悩み、自らをエイリアンだと思っている。 帰国子女という経歴から変なレッテルを貼られ、食生活やコミュニケーションに困...

シナリオコラム

物書き・スダ×記者・宇加賀井益代のシナリオコラム②「ストーリーの流れ」

前回から始まった謎のコラム。 てっきり単発で終わるかと思われたシナリオ対談がまさかの復活。 舞台となっている某カフェでは話し合うふたりを店員や客たちが変な目で見ている。 宇加賀井益代(うかがい ますよ)の 「あたしの心を埋められるのは原稿用紙のマス目だけ」 引き続き、女性記者・宇加賀井益代が物書き・スダに取...

短編 シナリオ

シナリオ「奇跡職人のお手伝い」

<登場人物> 白石亜沙美(27) 冬木のお手伝い 冬木幸彦(48) 自称・奇跡職人 〇駅前広場(夕) たくさんの人が行き交う。 あちらこちらで流れているクリスマスソングや、飾られている大きなクリスマスツリー。 チラシを持って立っている女子高生姿の白石亜沙美(27)、歩いているたくさんの人たちにチラシを渡して...

シナリオコラム

物書き・スダ×記者・宇加賀井益代のシナリオコラム①「シナリオのブログはこう読む」

「あたしの心を埋められるのは原稿用紙のマス目だけ」 それがこのコラムの正式名称だ。 ――某カフェにて。 とある物書きととある女性記者の対談。 女性の名は宇加賀井益代(うかがい ますよ)。 年齢不詳。その名の通り”伺いますよ”が由来の記者である。 口の悪いレディだがどこか憎めない。 5...

長編 シナリオ

シナリオ「仲良し両親が別居した日」最終話

〇街(夜) 尚美が走っている。 駿の声「尚美!」 尚美「!」 尚美、声がした方へ振り返る。 追ってくる駿の姿に驚きを隠せない。 尚美「……何で?」 駿「(息を切らして) 間に合った」 尚美「何でここにいるのよ?」 駿「(息を切らして) 何だっていいだろ」 尚美「(ハッとして) まさかあの場に?」 駿「(息を...

長編 シナリオ

シナリオ「仲良し両親が別居した日」第9話

〇栗山家・前(朝) 駿、インターホンを押す。 おしゃれな格好の孝介が出て来て、 孝介「あ、シュン君」 駿「先日のお詫びをしようと思いまして。実は先ほど―」 孝介「ごめんね、ちょっと用事があって」 駿「え? お出かけですか?」 孝介「そうなんだよ。なので、また後でね」 ドアが閉められる。 駿、不審に思って― ...