シナリオ「仲良し両親が別居した日」登場人物
栗山尚美(29) くりやま なおみ 本編の主人公。 一家の長女で責任感が強く考えすぎる性格。 現在恋人の駿のもとで半同棲しているが、上手くいっていない。 いつか両親のような家庭を築くのが夢だったある日、そのふたりが謎の別居を始めたことでその真相を探ることになる。 柿崎駿(31) かきざき しゅん 尚美の恋人...
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栗山尚美(29) くりやま なおみ 本編の主人公。 一家の長女で責任感が強く考えすぎる性格。 現在恋人の駿のもとで半同棲しているが、上手くいっていない。 いつか両親のような家庭を築くのが夢だったある日、そのふたりが謎の別居を始めたことでその真相を探ることになる。 柿崎駿(31) かきざき しゅん 尚美の恋人...
〇里美の部屋(夜) キッチンで里美が飲み物やコップを人数分用意している。 遥はリビングで申し訳なさそうな顔で座っている。 里美、ひとつ目のコップにジュースを注ぎながら、 里美「あの人に教えたんだ」 遥「え?」 里美「私のこと」 遥「(うつむいて)」 里美「図星か」 遥「ゴメン」 里美「別に」 遥「いつも余計...
〇大学・小教室 俊介が里美に話し始める。 俊介「初めて彼女が出来たんだ。中学までずっとフラれてたオレになぜか出来たんだ。すっごく嬉しかったのを覚えてる」 里美「…………」 俊介「あれは夏の暑い日だった。彼女の家に忘れ物しちゃったんだ、そしたら彼女が他の男とヤッてた。ついさっきまで一緒にテレビ見ながらしゃべっ...
〇電車の中(朝) 曇り空。 車内はそれなりに人が乗っている。 ドア付近に立つ俊介が窓の外を見ているが、表情はどこか険しくて― 〇井坂家・前の道(朝) 愛乃の実家を少し離れたところから見ている俊介。 俊介「(拳を握って)」 ふと我に返って、去ろうとする俊介。 井坂家の玄関が開く。 俊介「(振り返って)」 愛乃...
〇本宮家・俊介の部屋(深夜) 机の上のスタンドライトだけが室内を照らしている。 俊介、机に向かっている。 俊介「…………」 扉が開いて、雅志が顔を出す。 雅志「よお」 俊介「ノックぐらいしろって」 雅志「悪い」 俊介「別にいいけど」 雅志「電気くらい点けろ」 俊介「これで大丈夫だって」 雅志「あまり深く考え...
〇駅・構内(夜) ホームへと向かう通勤客たちに紛れて歩く里美。 〇もとの路上(夜) 雨は降り止まない。 俊介、先ほどの軒下で雨宿りを続けている。 俊介「(空を見上げて)」 傘を差している女性が俊介に近づく。 ―遥である。 遥「(俊介を見ていて)」 俊介は気づいていない。 遥が俊介のところにやってきて、 遥「...
〇ラブホテルの一室(夜) 仄暗い室内で俊介が先ほどの女と事に及んでいる。 恍惚な表情を浮かべる女に対し、俊介は遠くを見て冷めている。 ふと俊介が見下ろすと、女の顔が愛乃に変わっている。 俊介「!」 女の子「痛っ」 一瞬たじろぐ俊介だが、すぐに元の女の顔に戻る。 俊介「……ごめん」 拳を握る俊介、再び事に及ぶ...
〇俊介が勤める会社・外観 雑居ビルの一角。 中堅クラスの企業である。 傘を持ったサラリーマンたちが前の道を通り過ぎていく。 〇同・休憩所 午後3時ごろ。俊介と同僚の脇山陽平(27)。 陽平は名前通りどこか陽気な様子。 俊介、自販機で飲み物を買っている。 陽平「おぉい、それ本当かよぉ」 俊介「ああ」 陽平「て...
〇路上(夜) 人通りのある道を里美が歩いている。 何者かが里美の後を追っていて― 〇里美の住むアパート・外観(深夜) オートロック設備のある2階建て。 〇同1階・総合玄関(深夜) 里美がやってくる。 オートロックを解除しようとする里美の背後で自動ドアが開く。 里美「誰?!」 友人の篠崎遥(21)が申し訳なさ...
〇井坂家・外観 愛乃の実家。 夏の終わりの昼下がり。 家の前を通る道には陽炎が浮かび、セミの鳴き声がうるさい。 周囲の住宅とは違い、ひと際目立つ大きな家である。 制服姿の本宮俊介(17)が汗を拭いながら家へと入っていく。 彼はまだ汚れを知らない。 〇同・玄関 俊介が靴を脱ごうとすると、学生用の靴が男女それぞ...