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〇カフェ

テーブルを囲む英理とジェニファー。
英理が漢字に苦戦している。
傍らのジェニファーがソフトドリンクを飲みながら得意気に教えている。
英理は険しい顔。

〇ファミレス

テーブルを囲む英理とジェニファー。
ジェニファーが英語の長文に苦労している。
傍らの英理がコーヒーを飲みながら得意気に英語を教える。
ジェニファーは険しい顔。

〇グッドランゲージ××校・事務所

テキパキと仕事をこなす英理。
怪訝な顔の加瀬木がやってきて、

加瀬木「どっかに頭でも打ったか?」
英理「は?」
加瀬木「お前、何だか変だぞ最近」
英理「べつに」
加瀬木「口調は相変わらずなのに」
英理「なにか?」
加瀬木「いや、何でもない」
英理「これからレッスンなので」
加瀬木「お、おお」

英理がそそくさと去っていく。
加瀬木、首を傾げる。

〇遊園地(夕)

観覧車の退場口から現れる英理とジェニファー。
ご満悦の英理。
ジェニファーはご機嫌斜め。

英理「このテーマパーク、なかなかね」
ジェニファー「……」
英理「どうしたの?」
ジェニファー「何で観覧車なんか乗せたの? 高い所はダメだって言ったでしょ?」
英理「パノラマがステキだから」
ジェニファー「絶叫マシンの方がまだマシ」
英理「じゃあ、ジェットコースターにする?」
ジェニファー「もう勘弁して」

と、若いカップルとすれ違う。
英理が振り返ってじっと見ている。

英理「ジェニファー、ボーイフレンドは?」
ジェニファー「男友達? もちろんいるよ」
英理「いや、そうじゃなくて―」
ジェニファー「あ、もしかして彼氏?」
英理「そのルックスならモテるでしょう」
ジェニファー「そんなことないってば」
英理「ウソつかなくてもいいのよ」
ジェニファー「やっぱ私は爽やかに英語で話してる方が様になってて良いみたい」
英理「え? そこ?」
ジェニファー「私、うるさい人だから」
英理「それもそうね」
ジェニファー「ちょっとぉ!」
英理「ジョークよ」
ジェニファー「んもう。てか、そういう先生はどうなの?」
英理「……まあ、それなりに」
ジェニファー「大人しそうな割にライオンっぽくガツガツしてそうだもん」
英理「そうでもないよ。あっちのオトコはいつもグイグイだったから」
ジェニファー「へえ」
英理「こっちのオトコはダメね。ボディタッチしたらバイバイされちゃった」
ジェニファー「最近の男はそうだって」
英理「ただのスキンシップよ?」
ジェニファー「下手したら男の方から裁判とか起こされそうだし。ま、それだけ男が弱くなったんだろうね」
英理「……そうね」
ジェニファー「よし、もう一軒行こう」
英理「What`s?」
ジェニファー「今度は私の番だよ」

〇カラオケボックス(夜)

こぶしを込めて思い切り演歌を歌い上げるジェニファー。
英理は呆気にとられている。
ジェニファーが歌い終えて、

ジェニファー「やっぱ演歌は良いね。奥ゆかしい和の心がこう全面に出てさ」
英理「まだティーンエージャーだよね?」
ジェニファー「ばあちゃんがよく歌っててさ。それで好きになったんだ」
英理「J‐POPにすればいいのに」
ジェニファー「何か最近のヒット曲には全然惹かれなくて」
英理「……そうなんだ」
ジェニファー「そうだ、先生も一曲歌って」
英理「No thank you」
ジェニファー「またそんなこと言って。あるでしょ、十八番」
英理「……オハコ? そんなことよりも、わたしはヘタだから」
ジェニファー「でも英語の勉強になるもん」
英理「(観念して) もう―」

仕方なく選曲する英理。
ジェニファーは笑みを浮かべる。
英理が流暢な英語で洋楽(ロック)をシャウトして歌う。
ジェニファー、目を丸くする。

ジェニファー「すごい! やっぱ上手い!」
英理「そんなこと―ないよ」
ジェニファー「もっと自信持ちなって」
英理「ちょっとトイレ」

<第9話へつづく>

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