ロングインタビュー「メンズメイクのミガキさん」ができるまで
脚本家が主人公に与えられるのは
95%の絶望と5%の希望なんです。
約3か月ぶりの登場となる女性記者・宇加賀井益代(うかがいますよ)。
彼女は今回、物書き・スダこと脚本家・須田剛史がこの度リリースした新作オリジナルシナリオ電子書籍『メンズメイクのミガキさん』についてロングインタビューを敢行。
2019年4月15日にプレスリリースの配信やAmazonでの無料キャンペーンというプロモーションを行ったスダが、本作が出来上がるまでの長い道のりを語った。
第1巻を読んだあなたにも、これから読もうと思っているあなたにもぜひご覧いただきたい。
また、スダと益代の掛け合いもコラム開始から約2年が経ってどれくらい磨かれたのかにも注目されたい。
ロングインタビュー
オリジナルシナリオ電子書籍
「メンズメイクのミガキさん」ができるまで
プロジェクト・ミガキのはじまり
益代「では、宇加賀井益代が伺いますよ」
スダ「よろしくお願いします」
益代「とてもベタな質問だけど、このプロジェクトを思いついたきっかけは?」
スダ「めっちゃベタですね(笑)はい、今年の1月に前作『ポリポーシスたちの憂鬱』をリリースした翌日の夜、清潔感のためにメイクをしたりネイルケアしたりする男性が増えて来ているというニュースを観たんです。男性にも自分磨きの時代が来てるんだなぁと思って、そのまま寝ようとしたらふと思いついたんです」
益代「『ポリポーシスたちの憂鬱』のネタもベッドの上で思いついたアイデアだもんね」
スダ「寝るときはリラックスするんで、変な先入観持たないのかもしれません」
益代「それにしても前作と今作、読んだけどぜんぜんテイストが違うね」
スダ「『ポリポーシスたちの憂鬱』ってとても救いようのない話なんです。家系遺伝で治らない病気を背負わされた男女ふたりが自分たちの宿命とそれぞれ向き合うという物語なんですが、根本的なことは何ひとつ解決しない。それでも自分の人生やハンデを受け入れて前を向いて生きていかなければならないという重いテーマで、書きながら僕も内向的になっていました」
益代「難病ものってデリケートだから」
スダ「で、今回は外に目を向けようと思って出かけてみました」
益代「ちなみに寝る前に思いついた最初のアイデアは?」
スダ「ビジネスメイクした主人公の男が、空手道場を営む男臭い実家のメンバーたちと美について論争するというものでしたがどうしても広がらなくて」
益代「それはそれでおもしろそう(笑)」
スダ「ならば女性の化粧部員にメイクしてもらったりネイリストに爪を磨いてもらったりして本領発揮するサラリーマンの物語はどうかと思い、今のカタチに落ち着いたんです」
益代「もし前のほうで進めてたら、話の方向性がいろんな意味でぜんぜん違ってたね」
スダ「もともとカミソリ負けしやすい肌だったので実際化粧品ショップに行ってたこと、エチケットのためにネイルサロンに行ってたこともあって、これらをひとつに結び付けてみようと」
益代「え? アンタ、そういうことしてたの?」
スダ「セルフプロデュースですから、見た目くらいはしっかりさせておかないと」
益代「中身もしっかりさせろよ」
スダ「しっかりさせましたよ、企画書の中身の話ですけど」
益代「いや、男としての器な!」
企画書作成と取材
スダ「物語を作るにあたり、大切なのは現場で働く人たちの声です。そこでまず取材相手を決めて、企画書をすぐさま書きました。企画書は取材相手を説得し理解して頂くための大事なツールなので」
と、スダが企画書を益代に見せる。
シーン1 三垣の勤める会社・オフィス
※主人公のサラリーマンのイメージ
ナレーション「三垣明久(みがき あきひさ)、34歳。彼はどこにでもいそうな営業マン。控えめで周りと話すこともあまりない。そんな彼だが業績は良い。これは社内七不思議のひとつになっているほど。今回、彼の休日を追うことにした」
シーン2 メンズ化粧品ショップ
たとえば、大手百貨店のメンズ館にある化粧品売り場のイメージ。
ナレーション「ここはとある化粧品売り場。だがよく見ると、メンズ向けの化粧品売り場である。なんとそこにいたのは―」
ファストファッションだがオシャレな服装をした三垣が、行きつけのメンズ化粧品ショップの女性スタッフ・家辺波瑠(いえべ はる)に化粧を施してもらっている。
ふたりはある程度の信頼関係を築いているようで、会話の掛け合いがスムーズである。
波瑠「ミガキさんの肌はブルーベースなので、この時期はこっちの色がいいですよ」
三垣「いつもありがとうございます。あ、ハルさん、もうちょいここの眉のライン濃くしてもらってもいいですか?」
などのやり取りを経て、慣れたようにメンズ化粧品を買っていく三垣。
カメラがまるで街頭インタビューするかのように彼を追っていく。
以降、ぶらり途中下車の旅みたいにナレーションからの質問に三垣が答えるような感じで。
ナレーション「いつもここでメイクを?」
三垣「そうですね。おかげで自分に自信がついて、商談が上手くいくようになったんです。今、これもメイクしてるんですよ」
ナレーション「あの見間違えかもしれませんけど、さっき口紅を買われてましたよね?」
三垣「あ、これですか? 子どもの頃から唇の色が青白くてずっと困ってたんです。血色をよくしたほうがいいと思って。すいません、ちょっと次の予定があるんで」
シーン3 ネイルサロン
三垣、ネイリストの天川夏芽(あまかわ なつめ)に爪を磨いてもらいながら慣れたように世間話などで盛り上がっている。
ナレーション「続いて彼が訪れたのは、なんとネイルサロン」
夏芽「ミガキさん、手にしみる傷ないですか?」
三垣「大丈夫ですよ。あれ? ナツメさん、ひょっとしてネイル変えました?」
夏芽「ハイ、オレンジにしてみました♪」
などの会話のやり取りがあって、
ナレーション「いったいどれくらいの頻度で通われてるんですか?」
三垣「そうですね、だいたい3週間に1回くらいとかかな」
ナレーション「それにしてもかなりピカピカですね」
三垣「ありがとうございます。意外と爪って見られてるんですよ。清潔感が大事。これもビジネスマンとしてのマナーですから」
シーン4 三垣の自宅アパート
見た目のわりにとてもオシャレな部屋。
化粧品、ハンドクリームに香水、そして女性雑誌が置かれている。
リビングで熱心に女性雑誌を読んでいる三垣。
ナレーション「思いのほかキレイな室内、と言ったら失礼か。彼は今、女性雑誌を読んでいる」
三垣「ここだけの話、今度知り合いの女性とデートすることになったんです。だから最近の流行やファッションをよく勉強しておくことが大事かなと思いまして」
ナレーション「ちなみにすっぴんはどんな感じなんですか?」
三垣「ごめんなさい、それはちょっとお見せ出来ないんです」
ナレーション「結局この日、彼の素顔を見ることはできなかった。どうしてここまで彼はメイクやネイルにこだわるのか?」
オリジナルシナリオ『メンズメイクのミガキさん』の告知テロップが出て、動画は終わる。
益代、企画書の原案を読み終える。
益代「え、絵コンテ入り? もうこの時から動画制作を視野に入れてたの?」
スダ「はい。前作のモノローグを観た知り合いたちから”今度は動画作ってみたら?“というアドバイスをもらって、じゃあ作ろうという流れになったんですよ」
益代「もとは三垣の休日を想定してたのかぁ。三垣のイメージもちょっと違ったんだね」
スダ「予告編動画はこの原案をベースに作られました。2月中に企画書を作りながら予算を組んで、3月中に動画制作をお願いしながら対象者たちへの取材と第1巻を完成させて、4月に動画公開と書籍発売という流れを計画しました」
益代「まさかホントに実現させるとは」
スダ「口に出したら形にする、がスタンスでありポリシーなので」
益代「ちなみにこの企画書持ってるのって取材相手の女性ふたり?」
スダ「それと動画制作業者さんです」
益代「これはぜひともアンタ、大物にならないとね」
スダ「値打ちをどんどんアゲアゲ↑フゥー!」
益代「いやいや、キャラ変わってるし」
スダ「ちなみにその企画書にはほかに全5回のおおまかなあらすじも載ってました。ただ、教えたらこのブログでうっかり喋っちゃいそうな益代さんには見せませんけど」
益代「え?!」
スダ「気がつくと取材してましたね(笑)」
益代「ったく鼻の下伸ばしちゃって」
益代「で、どうしたの?」
スダ「調べると都内にメンズメイク専門の化粧品ショップがあるというので、まずはそこへ行きました」
益代「相変わらずフットワークが軽い」
スダ「メンズ化粧品ショップには女性スタッフがいるのか?という疑問から訪問し、店内の雰囲気から立地条件そしてメインターゲット層の調査や年齢ごとにおける男性の肌質など、気がつくと取材してましたね(笑)その後、前述の化粧品ショップとネイルサロンに企画書を持って取材へ向かいました」
益代「女性たちの空間に男がひとり。まさにハーレム」
スダ「そして知り合いの化粧部員さんとネイリストさんにお願いして、それぞれに取材をしました」
益代「波瑠と夏芽のモデルになった女性たちね」
スダ「はい。いやはや、美容の仕事に関わる女性ってやっぱり美しいですね。人生にハリが出るし、元気になります」
益代「ったく鼻の下伸ばしちゃって」
スダ「男に生まれたからにはステキな女性と仲良くなりたいじゃないですか」
益代「あからさまでわかりやす過ぎるっつうの」
スダ「だって男子高校に行ったせいで女性と出逢えなかった地獄と屈辱の3年間、いつか晴らしてやりたいと思ってたんで。戻って来い、オレの青春! ああ、クラスメイトのかわいい女の子とデートしたかったし付き合いたかった」
益代「その高校を選んだのはアンタの自己責任でしょ! ってか、アンタ涼しい顔して心の中はドス黒いよね」
スダ「これこそヒトの本質でしょ?」
益代「恐っ」
スダ「”男優、エロを好む”って言いません?」
益代「”英雄、色を好む”ね!」
スダ「あ、それです」
益代「危ないから、いろんな意味で」
スダ「エロんな意味で? チョコボーイとか?」
益代「おい! 放送コード!」
スダ「黒スダです、たまに現れます」
益代「で、どんなこと聞いたの?」
スダ「職場でのあるある、業界ならでは専門用語、記憶に残った仕事上でのエピソード、仕事道具の名前などです。キャラを深く掘り下げるにはその業界で働く人に聴くのが一番ですから。それに女性という魔性の生態についても深く調べたいと思っていたので」
益代「また出た! 裏の顔」
スダ「せっかく裏の話が出たので、キャラクターの造形についてお伝えします。まず、表向きの顔から考えました。三垣ならば仕事のできるサラリーマン、波瑠ならばおっとりとした小悪魔系な化粧部員、夏芽ならば少し派手めの元気なネイリストといった感じです」
益代「そうだね」
スダ「そこにもうひとつの裏の顔を加えるんです。三垣ならばすっぴん時では弱体化してしまう、波瑠ならば実は誰よりも仕事にプロ意識を持っている、夏芽ならば爪に関する知識を独学で研究しているといった感じです」
益代「三垣は主人公だから弱点を、波瑠と夏芽は彼をフォローするから魅力を設定したのね」
スダ「さすが益代さん」
キャラの名前の由来と隠された法則
益代「それにしてもキャラの名前が独特だよね」
スダ「磨き=三垣は思いついていたんですが、名前が思い浮かばなくて。でもメンズメイクなんだから、メイクにちなんだものにしたらどうか? メイ=明、ク=久。そうか明久だ! と」
益代「ほかのふたりについては?」
スダ「波瑠はモデルとなった化粧部員さんから、お客さんから”いえべはるに似合うメイクをしてほしい”と言われて、当時”いえべはる”が何のことかわからず困惑したというエピソードを聞いて名付けました」
益代「まさかイエベ春を家辺波瑠にするとは」
スダ「ま、ブルベ春じゃ成立しないですから」
益代「ちゃっかり勉強してるし」
スダ「女性情報誌やネイルマガジンも買って研究しました」
益代「天川夏芽は甘皮な爪でしょ?」
スダ「はい。ネイリストのほうも仕事にちなんだ名前が良いと思っていたら、ちょうどいいものがありました」
益代「わかる人にはわかるってか」
スダ「ちなみに三垣と波瑠と夏芽にはある法則が隠されてるんです」
益代「みんなモデルになった人物がいるとか?」
スダ「惜しい」
益代「自信あったんだけどな」
スダ「ヒントは名前です」
益代「明久、波瑠、夏芽」
スダ「ひらがなにしてみてください」
益代「あきひさ、はる、なつめ」
スダ「もう答え出てますよ」
益代「あっ!」
スダ「そういうことなんです」
益代「え、でもこれもうひとつあるものが足りないじゃん」
スダ「実は第1巻のト書きに答えが書かれてるんですけど、その答えは最終巻をリリースしたときにお話しましょう」
益代「ちなみにこれって意図した?」
スダ「いえ、メインキャラに名前をつけてから後でこの法則に気づいたんです」
益代「すごい偶然だね!」
動画完成そしてプレスリリース
スダ「4月上旬に動画が完成して、そのタイミングでプレスリリースの準備に入りました」
益代「それにしてもプレスリリースなんて方法、よく思いついたね」
スダ「これは動画制作業者の担当者さんのアドバイスなんです」
益代「すごいね、その担当者」
スダ「業者さんのオフィスで動画の絵コンテを考えてる時に、作家としてこれからプロモーションをかけるにはどうすればいいかと尋ねたら教えてくれました」
益代「こないだの動画制作についてのブログの中に書いてあった水面下で進んでいる計画ってこのことだったのか」
スダ「おかげでたくさんの方に脚本家・須田剛史を知ってもらえたのではないのでしょうか」
益代「来月でセルフプロデュースを始めて2年か。これは3年目も期待できそうね」
スダ「着実に計画は前へと進んでます」
益代「そしてAmazonでの無料キャンペーンおつかれさま」
スダ「ありがとうございます! おかげさまでたくさんの方にダウンロードして頂きました。何と0冊という日が1日もなく、毎日コンスタントにダウンロードされておりました。これまでの作品もやっとけばよかったと後悔しております」
第2巻以降のストーリーは?
益代「これまで単発でのリリースだったけど、連続ドラマ形式ってのはなかなか珍しいね」
スダ「全5回ってパッと浮かんだんです」
益代「直感?」
スダ「(話の)サイズ的にこれくらいかなと」
益代「物語の方向性は決めてたの?」
スダ「何となく。男ひとりと女ふたりがメインだから三角関係にしようとは思っていて、でも恋愛だけにどうしてもウェイトは置きたくなかったんで、三垣のビジネスメイクを巡る仕事と恋と人生を主軸にしたらどうか?という風に落ち着きました」
益代「意外に漠然としてたんだね」
スダ「僕が脚本家を目指すきっかけになった刑事ドラマ・相棒の初期って”珠玉の短編集”と銘打たれていてテイストが毎週違ったんです。だから全5巻の中にシリアスもコメディもラブストーリーもヒューマンも無理なく入れていこうと意識しました」
益代「第2巻以降のことちょこっとだけおしえて」
スダ「第1巻の最後に登場した因縁のある人物に三垣は過去を探られます」
益代「過去のシーンの真相が明らかになると」
スダ「第1巻は三垣の職場、第2巻は三垣の故郷、第3巻から最終巻までは三垣の波瑠と夏芽との三角関係がメインになっていきます」
益代「お、いよいよ胸キュンラブストーリーが始まるのか」
スダ「キュンとするかはわかりませんが」
益代「どうかハッピーエンドにしてあげて」
益代「三垣をイジメすぎじゃない?」
スダ「ダメでもともと、失敗して当然」
スダ「実は第1巻はなるべく大衆向けに明るくライトな感じにしたんです。しかし、最終巻に向かうにつれてだんだん暗くコアなファン向けになっていきます。読んでおもしろいと思った人のみ次の巻へ進んでもらうという感じです」
益代「つまり間口が狭くなっていくと」
スダ「たとえば第2巻では波瑠の好きな曲名がト書きに出て来ます」
益代「特設ページのメインキャラ紹介欄にミスチルの「雨のち晴れ」とか古内東子さんの「スーパーマン」が出てきてビックリしたわ」
スダ「いいでしょ? イメージしやすくて」
益代「ただ、選曲がコアでしょ」
スダ「シングル曲はみんな知ってるから苦手なんです。知る人ぞ知る、心の琴線に触れる曲をチョイスしてます。これは気になった人が調べて聴いてキャラのイメージを膨らませていってほしいからです」
益代「カップリングのほうがそのアーティストの音楽の本質が出るって言うもんね」
スダ「なお各話にさりげなく伏線を張っていくので、全巻ダウンロードしてもらった方にはふと読み返してもらえるとうれしいですね」
益代「おお、楽しみ」
スダ「さらに話が進むにつれて三垣が陥るピンチの度合いもどんどん大きくなっていきます」
益代「え? マジで?!」
スダ「詳しくは言えませんが、最終話の彼はどん底です」
益代「めっちゃ気になるじゃん!」
スダ「どうしてどん底になるのかはその時までのお楽しみということで」
益代「三垣をイジメすぎじゃない?」
スダ「彼に救いの手は伸ばさないようにしてるんです。現実は甘くないですから。何事もダメでもともと、失敗して当然。だからこそ何度も挑んで成功の光を掴めるように三垣の心を持っていきたいんです」
益代「どうせダメならやってみよう、か」
スダ「脚本家が主人公に与えられるのは95%の絶望と5%の希望なんです。本作をどうしても甘っちょろいものにしたくなくて。人が成長するには自分の乗り越えたいものと向き合ってボコボコにされてそれでも食らいつかないといけません。絶望の中から希望を見出すにはそれ相応の試練が必要なんだと思います」
さいごに
益代「さて、インタビューの中身がコアすぎてスマホのスクロールに疲れてきちゃった読者へ最後にメッセージを」
スダ「えっと、この作品を作るのに協力してくださった取材相手のおふたり、動画を制作して下さった業者さん、配信をして下さったプレスリリースの担当者様、Amazonでシナリオをダウンロードして下さったあなた、心よりお礼申し上げます。ミガキの物語はまだまだ続きます。果たして彼はこれから待ち受けるあらゆる困難にどう立ち向かっていくのか? そして波瑠と夏芽との関係は? ぜひ最終巻まで読んでみてください」
益代「またシナリオコラムでお願いね」
スダ「はい! わかりました!」
オリジナルシナリオ電子書籍
「メンズメイクのミガキさん」
第1巻がAmazonで発売中
kindle価格 500円
kindle unlimited会員 無料
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