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〇ゲームセンター

大型スクリーンでガンシューティングをしている千景と友介。

友介「一発とはこういうことですか」
千景「他に何があるっての」

的確な照準でサクサク進む千景に対し、
友介はミスショットばかり。

千景は人が変わったような口調で、

千景「赤い敵に気をつけて!」
友介「はい? はい?」
千景「とにかく急に現れるから!」

次の瞬間、いきなり出現した赤い敵兵の攻撃が命中!
友介のプレイヤーライフがひとつ減る。

友介「えええええ?!」
千景「だから言ったのに!」
友介「突然なのでわからないですよ」

敵兵をどんどん倒していく千景。
敵兵にどんどん追い込まれる友介。

千景「どんどんストレス吹っ飛んでく」
友介「こちらはどんどん溜まりそうです」

と言いつつも友介は楽しそう。
ゲームのほうはボス戦に突入。

千景「……いいよ」
友介「はい?」
千景「一回だけデートしても」

友介の残りライフはわずかひとつ。

友介「では僕がこのボスを倒せたら―」

次の瞬間、友介がボスの攻撃で最後のライフを失いゲームオーバー。

友介「隊長、任務失敗しました」
千景「…………」
友介「これはデートに入りませんか?」
千景「さあね」

〇辛島家・リビング (夜)

由美佳は風呂上がり、派手な下着姿で友介の前をウロチョロ。
調べものをしている友介はノーリアクション。

由美佳「ちょっとは反応しなさい」
友介「恥を知ってと言いたいけれど、今まで言って直った試しがない」
由美佳「だからって無反応はないでしょ?」
友介「そもそも見せる相手を間違えている」
由美佳「アンタも男でしょ」
友介「弟は色目を使わない」
由美佳「いまだ女を知らないクセに」
友介「姉の下着の色なら知り過ぎている」
由美佳「ったくアンタはああ言えばこう言う」
友介「それで、どっちで悩んでいる?」
由美佳「赤と黒」
友介「明るいほうが欲求を駆り立てるよ」
由美佳「じゃあ、赤」

由美佳がパジャマを着ながら、

由美佳「妙に張り切ってるじゃん。こりゃあデートだな」
友介「…………」
由美佳「(オカマの仕草で) 相手はこっち?」
友介「(睨んで) 姉さん」
由美佳「どんな子? どんな子?」
友介「内緒」
由美佳「んもう。またいつもみたいなオチじゃ承知しないよ」

〇駅・改札口

おしゃれな服装の友介が柱の傍で待っている。
やってくる千景。

友介「本当にいいんですか?」
千景「え?」
友介「今日のこと、彼氏さんには一体何て」
千景「言ってない」
友介「え、じゃあ―」
千景「デートじゃなくて、友達と遊ぶってことで。それなら良いでしょ」
友介「…………」
千景「最初からこんなムードじゃアレだし、もっとテンション上げていこう」
友介「行きたいところありますか?」
千景「まあ、ある程度は」
友介「そうですか」

と、友介のスマホのカレンダーにはスケジュールがびっしり。

千景「うわ、何これ?!」
友介「しおりみたいなものです」
千景「修学旅行か」
友介「珍しく張り切っちゃいました。ここに千景さんのプランを上手く入れますね」
千景「…………」
友介「千景さん」
千景「ん?」
友介「今日のファッション、素敵です」
千景「……ありがとう」
友介「着られているその服、***のですよね? 最近流行っているんですよ、とても雰囲気が良くてとくに表参道の―」
千景「そういうのいいから、行こう」
友介「―はい」

<第6話へつづく>

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