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〇蓮の住むアパートの部屋 (夜)

千景、パンフレットを見かける。
蓮が務める会社のもので、新築物件の広告でモデルの家族が笑っている。

千景「…………」
蓮の声「(大声で) うわっ!」

何事かと千景がリビングへ。
テレビ画面を観ると、バラエティ番組が流れており、キレイな女性たちが豪快に激辛ラーメンを食らう映像。

千景「(ドキッとして)」
蓮「もったいないよなぁ」
千景「え?」
蓮「こんなにルックス良いのに」

インタビューを受ける女性たち。
テロップには『激辛ラーメン大好きな変態お姉さんたち』。

蓮「この人たちの彼氏はどんな心境なんだろう? 俺、正直こういうのは頂けないや」
千景「…………」
蓮「千景もそう思うだろう?」
千景「…………」
蓮「どうした?」
千景「う、うん。そうだよね」

うつむく千景。
ただテレビの音だけが室内に響く。

〇激辛ラーメン専門店・前

千景が歩いている。
店先で掃除している里音が、

里音「どもどもどもども。きょうは寄ってかないんすか?」
千景「ちょっと仕事が片づかなくて」
里音「いやいやいやいや、そんなコト言わずに。あ、いまちょうどハバネロレボリューションレベル20キャンペーンやってんすよ」
千景「…………」
里音「―チカ姉?」
千景「ごめん。ちょっと別腹お休み中」

行ってしまう千景。
里音、心配そうな眼差しで―

〇ボクシング会場・前

歓声が聞こえてくる。
通り過ぎる千景。

〇ゲームセンター・前

自動ドア越しにガンシューティングで遊ぶ男たちが見える。
通り過ぎる千景。

〇七草家・千景の部屋

殺風景だった内装がおしゃれで明るくなっている。
哲彦はドアの隙間から心配そうに見る。

〇レストラン

休日、食事中の千景と蓮。

蓮「何か前より色っぽくなったな」
千景「ありがと」

が、どこか元気のない千景。
蓮が心配して、

蓮「千景?」
千景「ん? 何?」
蓮「大丈夫? 体調悪いんじゃないか?」
千景「ううん。いつもと同じだって」
蓮「そうは見えない」
千景「大丈夫だって」
蓮「いや、ここのところ何だか変な―」
千景「大丈夫だって言ってるじゃん!」
蓮「…………」
千景「ごめん」

〇激辛ラーメン専門店・前

少し離れたところから店内を見る千景。

千景「…………」

千景が行こうとする。
突然里音が出て来て、

里音「チカ姉!」
千景「!」
里音「どしたんすか? ここんとこぜんぜん来ないからめっちゃ心配したんすよ? ラーメンにガッツリ食らいつくチカ姉はウチを元気にしてくれるんすから!」
千景「…………」

里音は千景を追い越し、彼女の顔をまじまじと見て、

里音「……メイク変えたんすね。なんかぜんぜんらしくないっす」

千景が行こうとして、

里音「チカ姉ぇ! こないだウチに言ってくれたじゃないっすか、アンタはアンタのままでイイって!」
千景「…………」
里音「アレはウソだったんすか?!」

千景、行ってしまう。
落胆する里音に近づく何者かの影。

〇道

無気力で歩く千景、足を止める。
目の前に友介が立っている。

<第9話へつづく>

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