BLOG

ブログ

とある日の深夜。
暗がりのリビングに電気が点く。
若い男がパソコンのスイッチを入れる。

家事のハジメさんがログインしました。

ハジメ「これで良しっと」

はじめまして。
オレは梶野ハジメと言います。

主夫やってます。

時代の流れかドラマの影響か、今ではもう珍しくなくなったこのポジション。

そんな主夫を自分がやるとは……

実はこの梶野家、一般家庭と違います。
それは婿が代々主夫をしているということ。

娘たちは代々経営者として腕を振るう一方、
男たちは家で彼女らを支えています。

そんなわけでオレは義父の芯太郎より教育を受けています。
もちろん家事についての。

まさに嫁姑問題ならぬ婿舅問題です。

婿入りのため、実家を出ました。
なので味方はいません。
まさに孤立無援の戦場です。
あ、洗浄じゃないですよ。
皿やコップはもうたくさん洗ったんで。

今日も義父から愛のムチの数々。

朝食のコーンフレークの量が少ない。
トイレの磨き残しがある。
いかに効率よく洗濯できるか?

などなどエトセトラ。
クタクタに疲れました。

無給のため、稼いでる感覚を味わえない。
梶野家は裕福なので金の心配はなし。
それでも、男たるもの稼ぎたい。

え?呟くヒマがあったら家事をしろって?

例の義父が寝たので、今ここにグチるようにブログを書いているわけです。

この梶野家に婿入りして早数か月。
愛する彼女と結婚したはいいものの、
人生どこで何が起きるかわからない。

会社でパソコンを打ってたはずが、家計簿のために電卓を打ってます。

どうしてこんなことになったのか?
これから回想していきたいと思います。

あくまで出来事について書きます。
家事に関するテクニックは深く書かないと思うのであしからず。

芯太郎の声「ハジメ君。まだ起きてるのか? 明日も早いんだぞ」

あ、義父が起きてきたのでいったんここで。
それではまた。

家事のハジメさんがログオフしました。

<episode1へつづく>

にほんブログ村 小説ブログ 脚本・シナリオへ
にほんブログ村

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。