古内東子さんとオリジナルシナリオの関係
2019年7月23日。
東京は六本木・ビルボードライブ東京にて。
古内東子さんのライブ「文月夜の音楽会」を観賞。
セットリスト
#01 流れ星
#02 KOKYO
#03 返事
#04 恋なんて
#05 うそつき
#06 友達に戻れない
#07 「そばにいて」
#08 誰より好きなのに
#09 歩幅
#10 雨の水曜日
en1 good friend
en2 peach melba
古内東子 vocal
河野 伸 piano
鈴木 圭 saxophone,flute
5度目のライブ観賞。
年齢層は高く、多分僕がいちばん若かった。
しっとりとしたナンバーにうっとりし、まったりとした気分になった。
さらに終盤には夜の東京の高層ビル群がメロウな楽曲と相まって、涙腺を刺激され思わず泣いてしまった。
引用元:ビルボードライブ東京
え? 今回のブログはシナリオと関係がないって?
いや、そんなことは決してない。
実は脚本を書き始めたときから心に決めていたことがあった。
それは東子さんの曲を自分のシナリオに登場させること。
さらにそれが重要な役割を担うということ。
しかし、なかなかその機会に恵まれなかった。
なぜなら東子さんの曲は上質なラブソング。
そう、僕は恋愛ドラマが書けなかった。
自分にはわからない世界だったから。
経験のなさによる引け目、男兄弟や男子高で育ったことへのコンプレックスもあって、これまで女性と上手く向き合えなかったのだ。
だが、ちょうど「メンズメイクのミガキさん」を書く時に絶好のタイミングが来たと感じた。
脚本家をはじめて今日まで約10年の間、いろいろ経験してきたつもりだ。
やっと自分の弱い部分と向き合う時が来たんだと思った。
そしてヒロイン・家辺波瑠が東子さんのファンという設定になり、念願のオリジナルシナリオ本編に東子さんの作品を登場させることができた。
「メンズメイクのミガキさん」の舞台はおもに有楽町と銀座である。
なお、予告編動画には銀座四丁目の交差点が映っている。
そしてミガキがピンチのときはなぜか雨が降る。
おまけに第1話のト書きには「雨降る東京は銀座あたり」とある。
東子さんのファンならばここでピンと来る。
そう、実際に「銀座」と「雨降る東京」という曲が存在するのだ。
ちなみに波瑠の好きな曲は「スーパーマン」。
CDアルバム「フツウのこと」に収録されており、ファン投票で1位になった名曲だ。
第2巻のクライマックスあたりにこの曲が登場する。
曲の内容を知っている人がシナリオ本編を読むと、「なるほど!」となる仕組みになっている。
ようやく最初の目標を達成した。
次は東子さんとご一緒にお仕事をすると決めている。
もっと上質な作品を書く脚本家になるため、自分を磨いていく。
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