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2018年8月18日。
東京は曳舟文化センターにて。

映画「紅葉橋」を観てきました!
公式サイト

<スタッフ>
監督:石川二郎
脚本:堤 泰之 (プラチナ・ペーパーズ)
脚色:高橋祐太/石川二郎/南鳩史之
プロデューサー:難波利幸

<キャスト>

柳下 大

山田菜々
安里勇哉

赤澤 燈
永岡卓也
加藤良輔
瀬尾タクヤ
染谷洸太
竹尾一真
木戸大聖
鈴川博紀
風山真一

富田麻帆
五十嵐可絵
ふじわらみほ
佐藤蕗子
宮原理子
難波なう
木村菜摘
三谷夏果
猪子めぐみ

玉城裕規
川本 成
奥山美代子

升 毅

プレミア上映ということでプロデューサーの難波さん司会で、主演の柳下さんと石川監督のトークショーもあって盛りだくさんで素敵なプログラムでした!

このブログでは度々登場される女優の難波なうさん(雑誌ライター役)、そして舞台「ダブルブッキング」に出演された富田麻帆さん(出演者役)両名が出演されているということで情報解禁の時から期待に胸膨らませておりました。

以下に感じたことを書きます。
なるべくネタバレは控えております。

今作のテーマはずばり………

「物事を本気でやるか、趣味としてやるか」

これだと僕は思いました。

実はこれ、スクールでシナリオを学んでいたときによく感じていたことでした。

好きなことで生きていくと決めたからには、社会に踏ん張って立てるくらい強くなければならない。
だから自分で自分の身をどうにかするしかない。
ゆえに口だけじゃなく行動で見せなければならない。

本気でやる者は茨の道を進み、孤高になる。
趣味でやる者は現実を知り、定職に就く。

妙にリアルな描写を観た気がしました。

もうひとつ心の琴線に触れた部分がありました。

それは準主役(演:安里勇哉さん)にヒロイン(演:山田菜々さん)が言ったセリフです。

ヒロイン「(主人公から)”浮気をしてくれてもかまわない”って言われたの。役者という仕事のためにはいろんな立場や感情を経験することが必要だから」

というニュアンスのセリフを聞いたとき、妙に納得した自分がいました。

普通ならば相手に浮気されたら、された側が怒り狂うのは当然のリアクションです。
しかし、反対にもしされた側が受け入れるとしたらそれはどういう状況に置かれてるのか?

頭で感情を考えるには限界がある。
だから身をもって経験をしてみなければわからない。
きっと主人公は芝居にストイックゆえにヒロインにそう告げたのでしょう。

では現実ならどうでしょう?

常識的に浮気など決して許されることではないし、周囲からのイメージも悪くなってしまう。
しかし邪(よこしま)な気持ちはほとんどの人に生まれるような気がします。

ふとした瞬間に心が揺れ動いてしまう。

浮気をするのは、する側にきっと理由がある。
浮気をされるのは、される側に魅力がなくなったからと捉えることもできるのです。

そんなことをする他人を白い目で見ている人も、かつてきっと同じことをしていたはず。
だからこそ人であり、人間らしい。
そんな醜さがむしろ素晴らしい。

人は清く明るいだけでは成り立たない。
ドス黒い部分もあるからこそだと感じるのです。

周りが当然のように思うことを作家が当然に思って受け止めていては違った視点は見られないのだなと思いました。

さて、映画「紅葉橋」ですが今後も各地で上映を予定されているとのこと。
ホームページで随時情報を更新されるとのことで楽しみです!

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