シナリオ「婿入り主夫 家事のハジメ」episode8
ハジメと実乃里の寝室。 芯太郎が部屋の細部まで事細かにチェックしている。 背後でハジメは緊張を隠せない。 芯太郎「棚の裏、良し。ベッドの下、良し。カーテンの隅、良し」 ハジメ「…………」 芯太郎「エクストリームホコリ取り、なかなかできるようになったな」 ハジメ「いえいえ、まだまだです」 芯太郎「家事も仕事と...
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ハジメと実乃里の寝室。 芯太郎が部屋の細部まで事細かにチェックしている。 背後でハジメは緊張を隠せない。 芯太郎「棚の裏、良し。ベッドの下、良し。カーテンの隅、良し」 ハジメ「…………」 芯太郎「エクストリームホコリ取り、なかなかできるようになったな」 ハジメ「いえいえ、まだまだです」 芯太郎「家事も仕事と...
激しい雷雨が真夏の都内を襲う。 そしてここ、梶野家のリビングにもある意味直撃している。 どうも、家事のハジメこと梶野ハジメです。 いやはや、まいったまいった(汗)。 この由緒ある梶野家にいちばん似合わないチャラめの後輩・沼川広樹と、厳格主夫な義父・芯太郎が鉢合わせしてしまいました! 婿入りしたときから心のど...
ピンポーン。 梶野家の玄関前に謎の人影が。 インターホンの対応をする家事のハジメ、電話口から聴き慣れた声が聞こえてくる。 果たして謎の人物の正体とは? 男の声「家・事・のセンパイ!!」 オレの後輩・沼川広樹である。 同じ会社でよくバカをやった仲だ。 今どきの若者で、チャラくて女好き。 夏は必ずプールや海に出...
若宮家の朝。 静かな空気が流れている。 庭で洗濯物を干しているハジメの母・圭子。 リビングではハジメの父・亮助が新聞を読んでいる。 無言のふたり。 しかし心の隅に思うこと、ひとつ。 一方の梶野家では…… 入念に窓拭きをする主夫・ハジメ。 義父・芯太郎が身支度を済ませて、 芯太郎「少し出かけて来るから」 ハジ...
オレの義母・梶野勝代(58)は経営者だ。 そして何よりコーンフレークが大好きだ。 義父・芯太郎は毎朝コーンフレークが入った器に注ぐミルクの量で彼女の機嫌がわかるらしい。 ミルク多め希望のときは上機嫌なとき。 逆に少なめ希望のときは不機嫌なとき。 その分量の違いによってコーンフレークの歯ごたえが変わる。 つま...
深夜のリビングにて。 家事のハジメこと梶野ハジメが愛する妻・実乃里にお茶を出す。 ハジメ「お疲れさま」 実乃里「ありがと(と一口)」 ハジメ「どう?」 実乃里「うん、おいしい!」 ハジメ「よかった」 実乃里「父さんの味に似てきたね」 ハジメ「うれしいやら哀しいやら」 実乃里「もちろんほめ言葉」 ハジメ「そっ...
早朝5時の梶野家。 オーラを纏った男が廊下を歩く。 ハジメの義父・芯太郎である。 見た目は小物だが、顔は険しい。 ハジメがそそくさとやってきて、 ハジメ「おはようございます、本日もよろしくお願いします」 芯太郎「おはよう」 ハジメ「お義父さん、準備万端です」 芯太郎「よろしい。庭へ行くとしよう」 ハジメ「は...
家事のハジメさんがログインしました。 どうも、家事のハジメこと梶野ハジメです。 さっき義父・芯太郎による本日のスパルタ家事教育が終わりました。 明日も朝から早いです。 ラインナップは庭のハイスピード草むしりに始まり…… え?家事のことより過去を聞きたい? わかりました。 今回は物語の始まりについて書きます。...
とある日の深夜。 暗がりのリビングに電気が点く。 若い男がパソコンのスイッチを入れる。 家事のハジメさんがログインしました。 ハジメ「これで良しっと」 はじめまして。 オレは梶野ハジメと言います。 主夫やってます。 時代の流れかドラマの影響か、今ではもう珍しくなくなったこのポジション。 そんな主夫を自分がや...
梶野ハジメ(29) かじの はじめ 本編の主人公。旧姓・若宮。 もうすぐ30というのに、関東近郊の実家に両親と暮らしている。 その理由は拘束時間の長い会社に勤めているため、家事についてはすべて母親に頼っているから。 以前一人暮らしを試みたこともあったが、家事をする余裕がなかった。 実乃里と恋愛結婚するに至る...