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ハジメを乗せた救急車が病院に到着。
彼は検査のため緊急入院することに。

後輩の沼川広樹ことヌマは仕事のため会社へと戻った。
入れ替わるようにやってきた梶野家の人々。

病棟の個室。
ベッドの上、ハジメが天井を見上げている。
彼を取り囲むように妻・実乃里、義父・芯太郎、義母・勝代がいる。
ハジメの腕は点滴が繋がれている。

実乃里「過労だって」
芯太郎・勝代「…………」
ハジメ「……そうか」
実乃里「ここのところ、徹夜だったもん」
ハジメ「どうしても仕上げなきゃいけないのがあったから」
実乃里「心配したんだよ?!」
ハジメ「ごめんな」
実乃里「ハジメくんのバカ」
ハジメ「実乃里……」

実乃里の目が潤む。
勝代が実乃里の肩に手を置く。

ハジメ「あの、お義父さん」
芯太郎「何だい?」
ハジメ「その……実家のふたりは……」
芯太郎「今から連絡しようかと」
ハジメ「やめてください」
芯太郎「え?」
実乃里「ハジメくん」
ハジメ「知らせなくていいです」
勝代「でも――」
ハジメ「迷惑かけちゃいますから」
芯太郎「…………」
ハジメ「散々迷惑かけてここにいるので」
実乃里「…………」
ハジメ「ずっと頼ってきたから、申し訳なくて」
勝代「でもあなたの大切な親御さんよ?」
ハジメ「それでもいいんです」
芯太郎「…………」
ハジメ「それより仕事の引継ぎ、何とかしないと

慌ててハジメが起き上がろうとするが力が入らない。

実乃里「今それどころじゃないでしょ」
勝代「安静にしてちょうだい」
ハジメ「本当に申し訳ないです」

勝代が芯太郎に合図する。
芯太郎が実乃里の耳元で何かを囁く。
うなづく実乃里。
芯太郎と勝代、病室を後にする。

ハジメ「どうしたの?」
実乃里「売店で飲み物買ってくるって」
ハジメ「そうか」

廊下やエレベーターホール、ナースステーションなどを見渡す芯太郎と勝代。
が、ハジメの両親の姿はない。

勝代「見えないわね」
芯太郎「連絡したんだけどな」

そんな義理の両親の計らいをハジメは知る由もなかった。
やがて梶野家の人々はお見舞いを終え、それぞれの場所へと向かった。

そしてひとりきりのハジメ。
点滴の付いたキャスターを転がしながら何とか廊下へ。
と、突き当たりにある大きな窓から夕焼けが差し込んでいる。

雲の切れ間から街へまるでカーテンのように差し込む光にハジメは思わず息を飲む。

ハジメは突き当たりまで進んで外の景色を眺めている。

景色に見とれているハジメの背後、
物陰から顔を出すふたつの影。

母・圭子と父・亮助である。
が、ふたりはハジメを見守るだけ。
ハジメは気づかない。

同じ場所に流れる親子3人の時間。
しかし再会を果たすことはなかった。

家事のハジメさんがログオフしました。

いかがでしたか?
気づけば3回分の記事にわたって、ページにログインし続けていました(汗)
それほどこの時のことを忘れられません。

いろんなことが重なり、オレは入院してしまいました。
こういう時ほど命のありがたさを実感するんです。
そして大切な人がいることを再確認します。

話を戻して、何とこの入院が後の主夫修行への引き金になるなんてこの時は思いもせず……

あ!そろそろ帰らないと!
寄り道してると義父に叱られるので、この続きはまた次回にします。

<episode15へつづく>

どうも、家事のハジメこと梶野ハジメです。
いつも読んで頂き、感謝感激です♪
前回までのブログは下のリンクから読めますので、どうぞご覧ください!
勝手にサブタイトルも付けました(笑)

登場人物
プロローグ
episode1 すべての始まり
episode2 ハイスピード草むしり
episode3 覚えてない、覚えてる
episode4 コーンフレークは硬めで
episode5 親の言い分 子の言い分
episode6 招かれざるヤツ現る!
episode7 オレの頭の上の避雷針
episode8 迫られる二者択一
episode9 義父の過去と実母のカレー
episode10 新婚写真のおもひで
episode11 妻と義母の食欲は成人男性並み
episode12 ハジメが倒れる3日前
episode13 罪滅ぼしの徹夜

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